ニュースレター(2017年 復活節)

マザー・パトリシャからの手紙

キリストの潔白の子どもの皆様へ

皆さまとお話しさせていただいたり、お手紙をいただいたりして、多くの方が、カトリックではないご家族・ご親戚、あるいは今は信仰を実践していないご家族やご親戚のことを深く心配していらっしゃることが分かります。私たちに何ができるのでしょうか。

父なる神のみ旨が、私たちの心にある人たち全てのうちで、そしてもちろん私たち自身のうちでも、完全に行われますようにと祈ることができます。聖三位の驚くべき力と愛の中にひとたび入ると、私たちが心配している人たちのためにできることは全て行われていると、確信することができるのです。「神が私たちに味方してくださるなら、誰が私たちに逆らうことができますか。」(ロマ8:31)。

メッセージの中でイエズス様は「つぐない(レパレーションreparation)は、恵みを受ける準備(プレパレーションpreparation)です」と言っておられます。イエズス様の無限に力強い償(つぐな)いであるミサ(すなわち、私たちの時代と全ての時代に現存させられるカルワリオの犠牲[いけにえ]と同一の、聖なる犠牲[いけにえ])に合わせて捧げるならば、私たちの祈りと償(つぐな)いを、完全で無限に力強いものにできます。(『カトリック教会のカテキズム』1364〜1368参照)

私たちが気にかけている人たちの改心は、人を変容させる聖霊の御働きです。聖霊は、失われたり消えかかったりしている信仰を再び燃え立たせ、新たにすることができます。そうすれば、その人たちは、イエズス・キリストと教会に一致した新たな命を生き始めることができます。聖霊に祈ってください。特に、ミサの前後に祈るご聖体チャプレットで、聖霊の賜物を願ってください(「主の潔白のメッセージ」DI 34のp.15 参照)。

最後に、聖家族の修練にコミット(献身)している方は、恵みは自分だけのものではありません。聖家族の修練が与えられたのは、あなたの周りの人にも恵みが届き、その人たちがあなたに続くためです。あなたは恵みの仲介者となり、その恵みは家族、普遍的に広がるカトリック教会、そして「信じない世界」にまで届きます。隣人への最も深い愛徳をもってコミット(献身)する必要があります。罪と悪によって荒廃した場所を「聖家族における修練」が変容させるためです。

聖家族の修練にコミット(献身)して、聖家族の一員としてふさわしくなる努力をしている皆様に、もう一言お話しさせていただきます。これは荘厳献身であり、一生をかけたものです、とイエズス様はおっしゃっておられます。なぜ一生をかけたものなのでしょうか。私たちは寛徳の高い山の頂上にたどり着くことを目指しており、それは自分自身と隣人への、一生をかけた愛徳の業(わざ)だからです。

私たちは皆、怠惰や、その他多くの様々な気を散らすもののせいで、コミットメントでするべきことの優先順位を下げたり、すっかり忘れてしまったりする危険があります。以前に、あなたがコミットメントして、イエズス・マリア・ヨゼフ様方の聖家族の完全な一員となれるよう努力することを促されたことがあったならば、それは天からの何という特別なお恵みと祝福だったことでしょう。私たちは、毎年クリスマス後の聖家族の祝日に、聖家族へのコミットメントを更新します。しかし、私たちは、天から与えられた教育プログラムに協力するという固い決意も、更新する必要があります。この教育プログラムは完全にカトリックであり、イエズス様がその義務について以下におっしゃった通りです。

  イエズス:[それらの義務は]…この完全な秩序の中で、あなた方の霊魂と体を鍛えるために与えられました。聖家族のふさわしい一員となって、聖三位的な生き方が出来るよう努力する約束をした荘厳献身によって、与えられました。そしてまた、この義務は、(訳注:カトリック信者としての)能力を高め、良い習慣づけをするための奨めでもあります。

  マリア様がこれに加えておっしゃいました。

  マリア:あなた方の義務を、規則や掟のように考えるのではなく、神の恵みの助けによってあなた方が完徳の高みに達するための階段だと思ってください。

コミットメントの冊子をなくしてしまった方は、新しくお送りしますので、本部にお申し込みください。そして、イエズス・マリア・ヨゼフ様方のこの素晴らしい養成(トレーニング)に従う努力を更新してください。私たちは霊的生活の、ある分野では常に初心者であり、失敗することも、ままあります。でも、聖家族にお世話していただいていますので、人生の中で聖三位的生き方を花開かせることができます。あなたが御父のみ旨を行うための助けが与えられ、それぞれの父性的役割(自分と人のうちにあるキリストの命を守る役割)や母性的役割(自分と人のうちにあるキリストの命を育てる役割)という意味で、もっともっとキリストに似た者となることを学ぶでしょう。皆様が最初の聖なる家族の一員として、本当に自然に暮らすことができるように、新たになさる一つひとつのご努力を、聖家族が豊かに祝福してくださいますように。

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行いは、言葉よりも大きな声で話します。ですから、私たちはまず、カトリック信仰の実践の良い手本とならなければなりません。それはまず、自分たちの信仰を知り、日々、信仰の知識と理解を深めることにあります。毎日、信仰について新しいことを見出す努力をし、聖書を読んでください。(聖務日課の読書課は、旧約・新約聖書を読む、素晴らしい方法の一つです。)

教会の教えをもっと学ぶためには、どうしたら良いのでしょうか。

ペニー・カテキズムはカトリック教会の基本的教えです。大きい『カトリック教会のカテキズム』は、より深い洞察を与えてくれます。大きいカテキズムをもとにしたカテキズムの要約版(コンペンディウム)もあり、伝統的な問答形式になっています。カトリックの良いインターネット・サイトもたくさんありますので、信仰を深めるために役立つでしょう。私が努めてしているのは、毎日、教会の教えを少しずつ読むことです。ある時は数段落しか読めませんが、何ページも読める日もあります。

私は、主の潔白のメッセージもいくつか読みます。私は受けている霊感(インスピレーション)の単なる記録者ですから、メッセージを実践できるよう学ばなければいけないのは、他の皆さんと同じです。生活の中で起きたことに落ち込んでいる日もあります。家族の中や世界で起きていることに打ちのめされた時でも、メッセージを読むと、必ず何かしらの慰めを得ます。皆さまも、メッセージを忠実に読み続けるならば、同様に感じられることでしょう。メッセージの中には償いの必要性を思い出させてくれるものがあり、イエズス様やマリア様のお言葉には大いに勇気付けてくださるものが数多くあります。

キリストの潔白の道は、私たちの時代の、神の啓示のより深い理解です。キリスト様がこの世にお出でになった理由は、まさしく私たちが失ってしまった潔白を取り戻す助けとなって、私たちの十字架につけられた潔白がキリストの聖なる潔白のうちに勝利するためです。以下のメッセージは完全にカトリック的なもので、信仰の、より深い洞察を多く与えてくれますので、どうぞお読みください。

  1996年8月15日の被昇天の祭日にマリア様がおっしゃいました。

  マリア:「私の子ども達、あなた方と家族へ、私の祝福を与えましょう+。

この前代未聞の悪の時代に、あなた方は聖家族の修練を生きるために、あらゆる努力をしなければなりません。この大いなる恵みに無関心であったり、軽視したりしている場合ではありません。聖家族の修練は、多くの人々の生き方を変容させるでしょう。この恵みは、次から次へと国々を改心に招くでしょう。教会の外にいる人々を、聖なるカトリック教会の真理の充満に招くでしょう。…」

  2006年8月1日にイエズス様が仰せられました。

  イエズス:「人類のうちに勝利し、全ての人に与えられた神である私の潔白の恵みとは、十字架上からなみなみと溢れ出た私の言葉『父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか分からないのです』。」

私たちは皆、人生の中で、自分がすべきではないことをしたり、人の罪の影響を受ける側になってしまったことがあります。私たち自身の自由意志や、人の身勝手なわがままによって、苦しんだことがあるかもしれません。聖家族の修練は、私たちを回復させ、キリストにおける潔白(純真無垢)な生き方を喜んでできるように、手助けしてくれます。

自分の家族と世界に目を向けるならば、私たちはいとも簡単に落ち込んでしまうことでしょう。でも、このような数多くの問題と暴力と戦争の時代に、この信じがたいほどのお恵みが人類に与えられ、また、一人ひとりに個人的に与えられているのです。何という特権でしょう!キリストの潔白の道を歩もうという私たちの努力によって、このお恵みは家族や全世界に広がってゆくのです。これから皆様に続く数多くの人のために、この恵みに協力してください。あなたが、主の潔白のうちに取り戻された潔白というこの柔和な道を学び、生きる努力をしたので、世界は少しずつ少しずつ変わってゆくことができるのです。

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私たちは、世界中に主の潔白の道を更に広めるために、引き続きあらゆる努力をしてゆきます。最近はナイジェリアから問い合わせがきて、主の潔白の素晴らしい恵みを説明する資料が欲しいとのことでした。主の潔白の霊性に感銘を受けた方々のお陰で、すでに資料は発送されています。その方達は、この慈しみ(あわれみ)のメッセージは、ナイジェリアにも、アフリカ全土にも本当に必要とされていると感じていらっしゃいます。

私たちはポーランド語訳にも取り組んでいます。また、ドイツのシスター達が殉教者宣言と聖家族の修練についての説明が欲しいと、問い合わせてこられました。イギリスでは、ようやく春の兆しが見えてきました。球根が咲き始め、桜やりんごの木は花が咲きそろっています。ベトレヘム牧場は、羊の出産の季節です。

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牧場では、掘り起こし無し・雑草取り無し・節水の水管理システムを「上げ床(あげどこ、raised bed)」に実験的に導入してみました。ユーチューブ映像で、これは出来ると確信しました。土で覆い、木の削りくずをつけた丸太を重ね、上に干し草をのせます。丸太は少しずつ分解して豊かな栄養と菌類を生み出し、土壌の肥料となります。干し草は、全てを暖かく保ち、水の蒸発を減らすので、水やりは以前よりも少なくて済みます。干し草の下に種を蒔きます。実際にうまくいくか、見守っているところです。これは環境に優しいシステムということですから、試してみる価値はあります。私たちは、被造物における神の秩序に従って働こうとしているのですからね。

ビーツ、玉ねぎ、じゃがいも、かぶ、チャード、サラダに使える物、ハーブなどを植えました。

子ども達にパン作りの流れ(種植え、収穫、粉挽き)を見せたいと思い、小麦も少し植えました。

子ども達には、牧場の裏庭の「上げ床」の近くに、小さな「野生生物の庭(ワイルド・ライフ・ガーデン)」を作る手伝いをしてもらいました。更にたくさんの鳥が、すでに、新しい餌やり場に来ています。ゴジュウカラ、コマドリ、アオガラ、ズグロムシクイ、ミソサザイや他の鳥が見られて、楽しいです。ミソサザイは、牧場の家のベッドルームの中に、冬ごもりの巣を作ることにしたようです!!!!!どうやって中に入ってくるのか分かりませんでしたが、冬から春の初めにかけて寒さに応じて、入ったり出たりしていました。私たちはこれまで、これほど数多くの可愛らしい小鳥を、一箇所で見たことはありませんでした。

写真でもお分かりのように、子ども達が、この庭に小さな池を作るのを手伝ってくれました。池があれば、カエルやイモリ、トンボやイトトンボ、その他、様々な水辺の生き物が来るのではないかと期待しています。ワニやサメはどうかという小さい男の子達からの提案は、あきらめてもらいました。

皆様のご支援のお便りやミサ・カードに、今一度、感謝いたします。引き続き、お祈りと献金によるご支援を、お願い申し上げます。皆様のお力添えなくして、私たちはこの仕事を続けてくることはできませんでした。

キリスト者として完徳の高い山を忠実に上るにあたり、聖家族が私たち皆を助けてくださいますように。

聖霊が、ご自分の賜物と実で私たちを満たし、私たちが喜びと信念をもって主の潔白の道を生き、人生が新たにされますように。

聖マリアが母としての祝福を与え、聖ヨゼフが皆様を護り、幼きイエズスがいつも共にいてくださいますように。

このイースターに、ご復活の喜びをお祈り申し上げます。

マザー(パトリシャ)


ワールドユースデー 2016  ありがとうございました

ポーランドのクラクフで開かれたワールドユースデーに参加した青年達から、支援者の皆様への感謝をお伝えいたします。

バスで30時間の旅となった上、この一週間の巡礼にともなう様々な困難があったにもかかわらず、青年達は祈りとカテケージス(要理教育)と世界中から来た若いカトリック信者との友情の一週間を満喫してきました。クライマックスは、週の最後の教皇様のミサでした。

彼らは、自分たち以外に、何千人もの若者がご聖体を礼拝している姿を見ました。ユースフェスティバルではライブパフォーマンス(生演技)を行い、あらゆる国の若い信者に出会いました。私たちは、各国語に翻訳された主の潔白のリーフレットをたくさん持って行かせました。前回のワールドユースデーでも大好評だったご聖体メダイも持たせました。

青年たちの感想をいくつか、そのまま掲載させていただきます。

  「僕は、色々な意味で、思ってもいなかった成長をしたと思います。ご聖櫃のみ前で、イエズス様と共に過ごす時間を味わうことを学びました。様々な秘跡にあずかって喜んでいる若者達を見られて良かったです。カトリック信者であることは、本当に面白いです!とても生き生きとした雰囲気で、喜びでいっぱいになりました。」

A.(18歳)

  「僕は、ずっと飛び跳ねていました!教会の若者と一緒に信仰に参加して、とてもつながっているなと感じました。ワールドユースデーに参加して、もっとオープンな気持ちになり、自分の信仰を生きることに自信が持てました。その気持ちを持ち帰ることができたと思います。自分の信仰を、前ほど恥ずかしく思わなくなりました。」

C.(16歳)

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  皆様のお祈りと寛大なご支援に感謝いたします。皆様のご支援の賜物です!

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聖ヨハネ・パウロ2世の聖域で、彼らは、聖ヨハネ・パウロ2世が命をねらわれた時に着ていたカソック(訳注:スータン、司祭の平服)を見学しました。また、神のいつくしみの神殿と聖ファウスティナのお墓も訪問しました。

亡くなった子ども達を悼(いた)んで

もし、500人の罪なき(潔白な)人が、本来ならばその人のお世話をする責任のある人から、それぞれ殺されたとしたなら、私たちはどう感じるでしょうか。それが故意に行われたとしたら、大きな叫びがあげられ、例えば、国家的な追悼の記念日を設けようという声が上がり、沈黙の記念、献花、通夜や追悼式が捧げられるかもしれません。マスコミならば、こんなことがどうして起き得たのかを分析し、疑問の声をあげることでしょう。国会や政府も数々の疑問を投げかけ、このようなことが二度と起こらないよう行動を起こそう、と呼びかけることでしょう。毎年その祝日にはカレンダーにしるしがされ、生き残った人はインタビューされ、恐怖の体験が白日のもとにさらされることでしょう。これを、イギリスだけでも毎日、堕胎で500人の罪なき(潔白な)命が奪われていることと比較してみてください。産まれる前に殺された子ども達のことを、誰が思い出しているでしょうか。


2007年9月29日、大天使の祝日、つぐないの一日

この日、私たちは聖なる犠牲(いけにえ)であるミサに与り、ベネディクション(祝福)を受け、つぐないの行進をしました。

マリア:私のかわいい子ども達、私の子どもの中でも最も無力な子ども達を思い出してくれてありがとう。[堕胎で殺された子ども達や、産まれる前に殺された胎芽の子ども達]。しっかりと立ち、聖なるカトリック教会の教えに従って、真理のうちに歩みなさい。貧しい罪人に対する教会の招き「悔い改めて、和解し、福音を信じなさい(使徒2:38)」を公けにしてくれてありがとう。天と教会の愛と心遣いは、全ての人に向けられています。堕胎や胎芽実験の犠牲者にも、子ども達を殺した者に対しても向けられています。[子ども達に対して罪を犯した人は、悔い改めに招かれています]。

償いをしてほしいという天の望みに応えてくれて、ありがとう。最高の償いは、あなた方の主の十字架上の完全な犠牲(いけにえ)であり、それを全く同じ犠牲(いけにえ)として永続させるミサ聖祭であることを忘れないでください。あなたは今日、その犠牲(いけにえ)に寄り頼んだので、神の御摂理(みせつり)によってあなた方の救い主の祝福を、ベネディクション(聖体降福式)で受けたのです。平和のうちに行きなさい。

私からの母性的祝福を与えましょう+。

ベトレヘム牧場で手伝いをしてくれた2人の子どもが、牧場(まきば)を散策した後に、この詩を作ってくれました。

あなたにも「春だ」って分かるわ

ケイティー・バトラー と ズィータ・デ・メネツィズ 作

光が射し、夜が駆けていく。

雪が溶け、木の葉が現れる。

そよ風が吹き、川が流れる。

春だ、ってわかるわ。

雨粒が落ち、太陽が輝く。

小鳥が歌い、

 ハチがブンブン羽音をたてる。

草が伸び、花が咲く。

春だ、ってわかるわ。

夜が明け、若者が目覚める。

お母さんが呼び、

 子どもたちは探検する。

羊がぼんやり歩き、

 私たちは主を賛美する。


©Divine Innocence Trust 2017 ©Patricia de Menezes 2017

著作権:パトリシャ・デ・メネツィズ(試訳)以上2017年9月1日(金

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