つぐないの道行き

沈黙の道

The Walk and Way of Silence


この祈りを二つのカトリック教会間で行います。


1.イエズス、死刑の宣告を受ける

ー主よ、沈黙することを教えてください。私にはとても難しいのです!

私と共に来なさい。そうすれば「沈黙の道」を教えましょう!

悪と議論し、悪に反論してはなりません。あなたの沈黙がもうすでにその証しです。それは、より秘められたものです。御父が仰せのように、あなたの体や魂を傷つける悪について口にしてもなりません。あなたの心の部屋に入って扉を閉め、そこで祈りなさい。私、イエズスの聖体の御心と母マリアの聖体的な御心が静かにあなたに寄り添い、気持ちを新たにさせ、全てを分かち合いましょう。心の部屋で、あなたは平和、静穏、均衡を取り戻すのです。神はあなたが人に明かさずにする行いをすべて見ています。


2. イエズス、十字架を担わされる

日々あなたの十字架を静かに背負い、沈黙の愛の秘められた小道を行きなさい。魂と体の十字架は静かに立ちます。人がそのようにできず苦悩が溢れ出る時、彼らを静かに引き寄せ、沈黙と平和の中へ招き入れなさい。


3. イエズス、初めて倒れる

自分の罪と人の罪の荷が重すぎて倒れる時、私のことを思い出してください!自分の弱さに直面して動揺し、いらついてはなりません。告解に来て、あなたのために私の尊い血が、静かに溢れ出るのを受けなさい。私は告解であなたを慰めることをどれほど待ち望んでいることでしょう!


4. イエズス、御母に出会う

互いに理解している魂の間では、沈黙と愛のまなざしがすべてを語ってくれます。話す必要があるのなら、信頼している友人に話すよう率直に話しなさい。静かに穏やかに話し、互いの魂に安らぎを与え合いなさい。


5. クレネのシモン、十字架を負うイエズスを助ける

ああ、小さな魂よ!これらの「信心やメッセージ」を、祈りをこめて受けとめない者は、クレネのシモンの手本を拒み、「十字架につけられた潔白」という十字架をかわりに担おうとしない者です。人の重荷を背負う時、あるいは人があなたの重荷となる時、抵抗してはなりません。静かにその重荷を背負い、彼らのうちにいる私を、愛情をこめて助けてほしいのです。


6. ベロニカ、イエズスのみ顔を布でぬぐう

苦しみのただ中を歩む者にとって、沈黙の小さな愛の行ない-手を触れる、微笑む、同情の小さな行為-が力を与えてくれます。ああ、沈黙とは何と尊いものでしょうか!


7. イエズス、再び倒れる

私は心も体も傷つき、すべての魂が救われるようにと熱望しながら、ここに黙って横たわっています。神の沈黙は、すべて智、すべて愛、すべて憐れみです。


8. イエズス、エルサレムの婦人らを慰める

ー主よ、ここでの「沈黙の道」とは何でしょうか。

あなたは、自分の生活や心に不当な荷が課せられたと言っては嘆き悲しみますが、自分にその非があること、自分自身がその不当な荷や苦しみを自分や子どもたちに課していることに気づいていません。心を静めて、自分と子どものために嘆き、祈りなさい。


9. イエズス、三度倒れる

潔白(イノセンス)が悪の力によってこれほど激しく攻撃され、押しつぶされ、打ちのめされた時、潔白(イノセンス)は、無垢(イノセント)な子どものように沈黙し、抵抗しません。


10.イエズス、衣をはがれる

多くの霊魂は、所有物や健康、持つ物すべてを剥ぎ取られた時、沈黙と平和を保てなくなります。ほとんどの場合、それが自分から神へと注意を向けようとする神の招きであることに気づかないのです。辱められ、すべてを剥ぎ取られても、神の完全な御旨に黙って甘んじて従い、進んでここに立つ霊魂を、私は招きます。


11.イエズス、十字架に釘付けにされる

激しい肉体的、霊的苦悩のこの場に及んでも、イエズスとマリアの聖体のみ心に一致した霊魂は、沈黙の『愛の歌』をわき上がらせることができ、次の留(十字架上の死)へと導かれます。


12.イエズス、十字架に死す

ー主よ、ここでの「沈黙の愛の道」とは何でしょうか。

罪人を黙って受け入れることです。十字架につけられた「愛」の沈黙。子の死を目の当りにする母マリアの沈黙の苦悶と、「十字架につけられた潔白」の沈黙。師に向けられた弟子の沈黙のまなざしと、弟子であり友である者に向けられた師の沈黙の愛のまなざし。悔い改めた者のうちにある沈黙の痛悔の念(マグダラのマリアが私たち全てを代表しています)と、その間に、改心者のために沈黙のうちに尊い御血を溢れ出させる神。


13.イエズス、十字架より下ろされる

死の沈黙、そして悪の力が奪い去ってしまったひとり子の体を御腕に支える母、神の御母の沈黙。ここに母と子は、至高の犠牲の傷を黙って担うのです。心がかき乱されるほど深い、沈黙の苦しみですが、それでも霊魂への愛ゆえに、神である愛はなおも「はい」と言うのです。


14.イエズス、墓に葬られる

私の横たわった墓はどれほど静まり返っていたことでしょう!天さえもが沈黙していました。しかし、三日の後には荘厳な復活により、その沈黙は永久に破られました。愛が死と罪に永遠に打ち勝ったのです。使徒の心と、私の愛する御母のみ心がどれほど歓喜したことでしょう!

この復活が赦しの秘跡によって現実のものとなる時、悔い改めた罪人にどれほどの幸せと喜びが与えられることでしょう!なぜなら、今、私は時の終りまで、いつもあなたがたと共にいます。ここで人々の間にいつもいます。復活し、私自身が聖体の秘跡となり、聖体拝領によって、地上のすべての霊魂のために利用されうるからです。


Text © Copyright 2006, Divine Innocence Trust. PO Box 676A, Surbiton, KT5 8WR, MICA試訳(2020.8.22.)

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